新卒で入った外資系企業の話し①
日系企業でパワハラにあって休職する前に、前職の話を軽くしておきたいと思います。
私は新卒で鉄鋼業界のに営業として就職しました。かなりニッチなメーカーなので省略しますが、鉄鋼メーカーが鉄を作る際に必要となる副産物を扱うメーカーでした。鉄鋼業界と聞くと堅苦しいイメージがあるかもしれませんが、ベルギーが本社外資系だったためか上下関係はあまりなく伸び伸びと仕事をさせてもらえました。その分仕事の責任もかなり重かったですが。新卒で入った年末にストレスで腸に膿が溜まり入院した時は、社会人ってはんぱねーと思いました。
毎日鉄鋼メーカーの工場に営業に行くのですが、途轍もない環境でした。先輩営業マンに連れられて初めて行った時は「こんなところで人が働いているのか!」と驚きました。
鉄は原料となる鉱石やスクラップをドロドロに溶かして、精錬(成分調整)して作られます。それぞれの工程を行う設備は別れているのでドロドロに溶けた鉄(溶鋼)を取鍋という鍋に入れて天井クレーンで運ぶのですが、それが普通に頭上をけたたましいサイレンと共にガンガン往来して行くのです。中には1,600℃近いドロドロの鉄が入ってます(タミネーターが沈んだやつ)。かなり怖かったです。
後からお客さんに聞いたのですが、取鍋のそこに穴が空きそこからドロドロの鉄が溶け出して死者が出たこともあったそうです。鍋に落ちて死ぬ人もいるそうですが、1,600℃もある為死体は残らず、目撃者がいない限り事実確認はできません。
もしかしたら、通常よりカーボンが高い鉄となるかもしれませんが・・・